ISO・製品認証

EV/PHEV用AC普通充電器製品認証

電気自動車やプラグインハイブリッド電気自動車が普及するにつれ、AC普通充電器の利用も拡大しつつあります。ご自宅での給電はもちろん公共的な場での多くの方が利用される姿は、まさに電気自動車による新しい自動車社会の到来といえましょう。その際、電気自動車やプラグインハイブリッド電気自動車のユーザは、安全にしかも安心してAC普通充電器が利用できることが何よりも大切であると考えます。一般財団法人日本自動車研究所は、AC普通充電器の製品認証を行い、一定の基準に適合した製品であることをお示しすることで、安全・安心な自動車社会に貢献したいと考えております。

AC普通充電器には、以下のタイプがあります。
・ACのコンセントから直接通電するケーブルタイプ(モード1)
・通電を制御する装置を備えたケーブルタイプ(モード2)
・通電を制御する装置を備えたスタンドタイプ(モード3)

本製品認証では、日本において充電方式の主流となっているモード2とモード3を対象としています。これらの充電方式では、通電を適切に制御しているかが、不特定多数の自動車に安心して充電できる(すなわち互換性が保たれている)上での重要なファクターとなります。

本製品認証では、電気用品安全法や電気事業法などへの法規適合を前提として、以下の観点から製品を審査します。(1)AC普通充電器に必要な必要最小限度の安全性が保たれているか。(2)不特定多数の自動車または充電器との接続性(互換性)を有するものか。(3)一定の品質の製品を作り続ける能力(品質マネジメント)をもとに製作された製品であるか。
これらを実現するために、本製品認証は、IEC61851-1:2010 Electric vehicle conductive charging system-Part1: General requirementsをベースに、上述の観点を網羅し、以下の5つの認証基準を構築し、製品認証に適用することにしました。

一般財団法人日本自動車研究所では、2012年4月から、本認証基準への適合性を評価し、合格した製品には認証書の発行とWebでの公開、JARI認証マークの貼付を行っています。