ISO・製品認証

道路交通安全活動の国際規格「ISO 39001」

現在、交通事故により世界中で年間に130万人以上が死亡し、2千万人から5千万人が負傷しており、それも増加傾向にあります。交通事故は社会・経済・健康に極めて深刻な影響を及ぼしていると言えます。このような状況に鑑み、交通事故による死亡と重症を減らす活動を効果的・効率的に推進するためのマネジメントシステムツールとして、この規格は開発されました。
規格の章構成、あるいは基本的な要求事項などは、今後、制改定される全てのマネジメントシステム規格に適用される「共通テキスト」が先行的に採用されています。このため、将来ISO14001(環境マネジメントシステム)、あるいはISO9001(品質マネジメントシステム)との統合マネジメントシステムを構築することが比較的容易になります。
実施事項を決定する上で有用なパフォーマンスファクターが準備されており、広い視点から活動項目を定めることができます。
RTS推進には重要な「緊急事態対応」、「インシデントを含めた交通事故調査」が要求事項として織り込まれています。
日本では、道路運送法による「運輸安全マネジメント」が運用されていますが、これとは親和性の高いシステムとなっています。

対象組織:道路交通安全に関るあらゆる組織が対象となります。 (荷主/旅行業者/運送業者/保険会社/車のレンタル・リース業/保険会社/カーメーカ・安全装置メーカ/車が集合する施設/従業員の 道路交通に注目する企業/自動車販売・整備業/行政/学校等道路交通に 配慮が必要な組織/道路建設/道路管理等々)

ISO39001 道路交通安全(RTS)マネジメントシステムイメージ図