ISO・製品認証

品質活動の国際規格「ISO 9001」

ISO 9001品質マネジメントシステムは、その認証取得企業の製品・サービスに対して、お客様そして社会からの安心・満足・信頼を高め優位性を確保するとともに経営改善に寄与します。
現在、自動車産業全体でグローバル化が急速に進展し、一つの部品が多くの国で使われ、新技術が各国から盛んに導入されております。これらの状況は今後も拡大基調で続くと予想され、世界に通じる品質の確保が重要です。品質の改善は、サプライチェーンとして特に中・小の部品メーカーの品質確保が重要になります。 このような状況の中で、国際規格であるISO 9001を導入することは「品質」をアピールする強力なツールとなります。(公財)日本適合性認定協会(JAB)の調査によると、各企業におけるISO 9001導入の目的は「自社品質管理システムの基盤構築」、「社員の品質意識向上」、「業界の動向を考慮」、「製品またはサービスの質等パフォーマンスの向上」など様々です。ISO 9001の規格は、これらの目的を充分に達成できる柔軟性があります。


ISO 9001の規格要求事項を簡単に述べますと、下記のことを一連のシステム(仕組み)として構築する必要があります。

  • 企業・組織内の体制を整備し、プロセス(業務)を明らかにする

  • 仕事の手順・ルール・基準を決める

  • 品質方針を定める

  • 品質目標を定める

  • 品質向上の計画を策定する

  • 責任、権限を定める

  • 必要な資源を提供する

  • 決められた通りに確実に業務を実行する

  • 決められた通りに業務が確実になされたかの記録を残す

  • 企業・組織の内部の監査及びマネジメントレビューを実施してシステムが有効に実施されているか確認し、システムの継続的改善を図る

結果、ISO 9001を導入することによって、トップ以下の全員参加の活動により、従来、一部の部署・人に偏っていた知識・技能、権限 (すなわち属人的な暗黙知・ルール)が合理的に分担、伝播されます。ISO 9001は、お客様・社会の要求事項、法規制の要求事項を満たした製品・サービスを提供することにとどまらず、自主的・積極的かつ継続的に、製品・サービスの品質保証・顧客満足向上をめざすマネジメントシステムを定めた国際規格です。そして市場の要求事項の変化に対処し、企業の健全な運営、発展を実現する経営ツールとなるものです。当財団は、自動車関連の関係業界にISO 9001を普及させるために、品質マネジメントシステムの認証事業を1999年に開始致しました。現在では、自動車部品メーカーから自動車生産設備製造業、自動車部品リビルト業等、自動車産業全般および関連する企業の 皆様などの幅広い分野で活動し、高い支持を頂いております。

ISO 9001 品質マネジメントシステムイメージ図