ISO 14001及びISO 9001の規格改正の動向

2025.09.19
ISO 14001及びISO 9001の規格改正の最新動向についてお知らせします。

■ISO 14001について
当初は、追補版2を発行する予定でしたが、変更・追記箇所が多いことから、追補ではなく
規格改定が妥当となり、2026年3月頃にISO 14001:2026が発行される予定です。

2025年12月:FDIS(Final Draft International Standards=最終国際規格案)発行予定
2026年03月:ISO14001:2026(International Standards=国際規格)発行予定
注:あくまでも予定であり、変更となることもあります。

 主な変更案(今後、変更もあり得る):
 ・要求事項のある意図を明確にし、追加指針を提供する(15年版の付属書・注記にあった、気候変動、
  ライフサイクル等)
 ・4.1でサスティナビリティ関連の要求事項を強調
 ・6.1.1(一般)に含まれていた「リスク及び機会」の決定が6.1.4の独立箇条
 ・6.1.2で環境側面への、影響を及ぼせるライフサイクル視点の考慮を強調。
  ※資源循環(リサイクル、リサイクル材)、水資源(低減、雨水利用)、自然保護(地域環境への協働等)、  
   気候変動(CO2削減、異常気象:物流停止、洪水、豪雨、感性症、通勤リスク等)といった
   ESG情報開示の環境(E)視点での追記。
 ・変更の管理が新たに6.3の要求事項となった
  従来、8.1に一部ありましたが、計画された変更、予期しない変更等の強調。
 ・9.3マネジメントレビューへの考慮事項が、正式にインプットとして要求事項になった

  注:ドラフト段階での情報であり、確定情報ではございません。


■ISO 9001について
規格改正に向けて、DIS(Draft International Standards=国際規格案)が発行され、
意見集約が進められます。2026年の秋頃にISO規格が発行される予定です。

2025年8月:DIS(Draft International Standards=国際規格案)発行済み
2026年:FDIS(Final Draft International Standards=最終国際規格案)発行予定
2026年秋:ISO9001:2026発行予定
注:あくまでも予定であり、変更となることもあります。

 主な変更案(今後、変更もあり得る):
 ・5.1.1リーダーシップ及びコミットメントに倫理及び誠実さ及び組織の使命、ビジョン及び価値観を反映  
 ・6.1.1「リスク及び機会」を「リスク」と「機会」に分離
 ・7.1.4
  d)技術的要因(例えば、AI、メタバース、VR、チャットボットなどの新技術の利用)
  e)文化的要因(例えば、品質、倫理的行動、製品及び人々の安全性,ワークライフの質)・・を追加
 ・9.2.2 表題として「内部監査プログラム」となり、実施事項として「監査目的」を追加

  注:ドラフト段階での情報であり、確定情報ではございません。

JARI-RBでは、規格改正についての説明機会を設ける予定です。
また、各種有料セミナーにおいて規格概説のアップデートを予定しています。
詳細は、ホームページ、メルマガにてご案内します。


お問い合わせ先
下記URLのお問い合わせページの入力フォームからお問い合わせください。
https://www.jari-rb.jp/contact/