審査工数改訂内容

2009.05.01

1.基準文書の改訂
IAF基準文書「MD5:2009 IAF Mandatory Document For Duration of QMS and EMS Audits」(2009年2月1日発行)が発行され,またこれを受けて、認定機関である財団法人 日本適合性認定協会(JAB)から「JAB MS305-2009 マネジメントシステム認証機関に対する認定の基準についての指針 ―QMS及びEMS審査の工数―」(2009年4月10日発行)が発行されました。(JABのHPでご参照いただけます)
この基準では、審査工数は初回審査のみ表示されており、サーベイランスではその約1/3、更新審査では約2/3とされております。
また、適用開始日は2009年5月1日です。これ以降に審査工数設定を実施する審査へ適用されます。
<主な変更点>
?従来基準ではQMSが21ランク、EMSが5ランクの有効要員数に対して審査工数が定められていたものが、23ランクの有効要員数に対して定められており、よりきめ細かくなっております。(但し、EMSについては、日本ではJACBとして、より細かなランクを適用してきており、ランク分けについてはJARI-RBはこれを基本的に踏襲します。)
?工数のレベルについては、EMSの場合,JACBの基準表と比べ、少人数領域で若干減少し、大人数領域で若干増加の傾向にあります。QMSではほぼ従来と同じと言えます。
?QMSの現地工数割合(準備工数と現地工数の合計に対する現地工数の割合)が、従来の90%以上から80%以上に変更になっています。

 
2.JARI-RBの工数表の改訂
<基本的考え方>

?基本的にMS305に準じて変更しました。
?従来通り0.5人日単位とします。
?QMSの現地工数割合を90%以上からおおよそ80%以上に変更します。EMSは従来通りおおよそ80%以上とします。
?QMSにおいて従来の「設計・開発を含まない場合」の表を省きましたが、実際の審査工数は従来通りの考え方で削減されます。
?QMSの6ヶ月サーベイランスの表を省きましたが、従来通りの考え方で対応いたします(現地工数を2分割)。

 

詳細は下記の「標準審査工数算定表」でご確認ください。また、適用時期は下記のようになります。

適用開始日: 2009年5月1日以降の審査計画分から
2009年9月1日以降の審査実施分から)

なお、本件に関しましては、受審組織の皆様に個々の審査計画をご確認いただく中で具体的な審査工数を提示いたします。