複数サイト審査工数の算出方法が変わります

2011.02.13

 複数サイトの審査工数の設定につきましては,従来「標準審査工数算定表」から,「総」有効従業員数の入るランク部分の工数を読み取り,それをサイト数に応じた増加比率と増分で調整した値を用いておりました.
  今後は個別サイト毎に審査工数を算出し,これらを合算する方法に変更いたします.但し,近接していて一つのサイトと認められる場合は,一つのサイト相当(有効サイト)と考えます.
 ご理解のほどよろしくお願いいたします.


1.環境及び品質マネジメントシステムの「認証料金表」を2011年3月1日
  付で改訂し,JARI-RBホームページに掲載します.
2.適用は2011年4月度審査分から実施いたします.


<背景と理由>


 サイトが複数あり,サイトサンプリングをする場合はJAB MS301-2008「サンプリングに基づく多数サイトの認証」(IAF MD 1:2007の翻訳)にしたがい審査工数が決定されますが,これ以外は,JAB MS305-2009「QMS及びEMS審査の工数」(IAF MD 5 : 2009の翻訳)にしたがい審査工数が決定されます.
 JARI-RBでは前者を「マルチサイト」,後者を「複数サイト」と表現しております.


  今般,JABから2010年9月21日付で全認証機関に対して,多数サイトの審査工数(MS305の10.1項)に関する解釈について通達が出され,必要な機関は是正するように連絡がありました.
 ここで言う「多数サイト」とはJARI-RBでいう「複数サイト」のことです.


 この通達には,『多数サイト組織に対する審査工数の計算にあたっては,各サイトの審査工数を当該サイトの有効要員数を出発点に計算します.次に各サイトに含まれるプロセスを勘案して,審査工数の調整が行われることになります.』とあります.


 複数サイトの場合,今後はJABの通達にしたがい工数を算出します.


この件は,10月に行われたIAF技術委員会の場でも確認されましたので,国際的にも統一された見解だと言えます.