ISO 14001及びISO 9001の規格改正時期について

2025.03.07
昨年(2024年)、2月23日に追補版1(Amd 1=Amendment 1)が発行され、即日、適用となりました。その後の状況をお知らせします。

■ISO 14001について
規格の改正、追補版2の発行が議論され、追補版2が発行されることが決まりました。
以下のように予定されています。

2025年2月:ISO 14001:2015/DAmd 2発行 ※現在、英語版、対訳版の購入が可能です。
2025年5月:Draft(原案)への投票が予定されています。
2025年8月:FinalDraft(最終原案)発行予定
2025年12月:ISO 14001:2015/Amd 2発行予定
注:あくまでも予定となり、変更なることがあります。

 主な変更点:
 ・要求事項の背後にある意図を明確にし、追加指針を提供する
 ・4.1でサスティナビリティ関連の要求事項を強化
 ・6.1.1(一般)に含まれていた「リスク及び機会」の決定が6.1.4の独立箇条になった
 ・6.1.2で環境側面のライフサイクル視点の段階考慮を追加
 ・緊急事態の決定が6.1.1一般から6.1.2環境側面に移動し、組織の影響する緊急事態が削除された   
 ・変更の管理が新たに6.3の要求事項となった
 ・9.3マネジメントレビューへの考慮事項が、正式にインプットとして要求事項になった

  注:ドラフト段階での情報であり、確定情報ではございません。


■ISO 9001について
規格改正に向けて、CD(CommitteeDraft=員会原案)を開発中です。
2026年の秋頃にISO規格が発行される予定です。

スケジュールは未確定ですが、次のステップで発行される予定です。
なお、一部をスキップすることがあります。

  CD2(CommitteeDraft2=委員会原案2)
   ↓
  DIS(Draft International Standards=国際規格案)
   ↓
  FDIS(Final Draft International Standards=最終国際規格案)
   ↓
  IS(International Standards=国際規格)

 主な変更点:
 ・5.1.1リーダーシップ及びコミットメントに倫理及び誠実さ及び組織の使命、ビジョン及び価値観を反映  
 ・6.1.1「リスク及び機会」を「リスク」と「機会」に分離
 ・7.1.4
  d)技術的要因(例えば、AI、メタバース、VR、チャットボットなどの新技術の利用)
  e)文化的要因(例えば、品質、倫理的行動、製品及び人々の安全性,ワークライフの質)・・を追加
 ・9.2.2 表題として「内部監査プログラム」となり、実施事項として「監査目的」を追加

  注:ドラフト段階での情報であり、確定情報ではございません。

進展があったら改めて告知します。


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