ISO・製品認証

取得事例

ISO14001

青森三菱ふそう自動車販売株式会社

2008年10月 ISO 14001:2004年版認証取得

会社名:青森三菱ふそう自動車販売株式会社
創業:1949年
事業内容:自動車の販売、整備及び修理

導入の背景

現社長が2003年に就任直後、会社としての経営体力強化のためにISOを取得しようと提案がなされましたが、その時はISOへの認識が無く、時期尚早であると判断して、社内での業務改革を先に進めることにしました。
業務改革の方法は、PDCAの考え方を参考にして5拠点とも「車検諸費用の前受け」「請求書の即伝化」「整備概算見積書の発行・連絡件数の増加」に取り組んでまいりました。その結果、年毎に向上し目標に近いところまで到達でき、特に請求に関しトラブルは無くなったことで時機が熟したと考え2007年6月の営業会議でISO取得のゴーサインが出されました。

認証への足取り

2007年7月に事務局を立ち上げ、取得に向けた協議をかさねた結果、基幹となる本社と青森営業所を先行取得してから他の拠点へ展開したほうがスムーズに行くとの判断から本社と青森営業所が取得することにしました。体制は事務局2名、推進委員8名として10名体制で組織して取り組みすることになりました。
コンサルティングには、ふそう系販社を手がけた方にお願いをしましたが、こちら側の勉強不足で文書関係の作成へのアドバイスには大変なご苦労をされたと推測されます。推進委員と事務局は週1回のペースで勉強会を開きながら、EMSの作成や規定類の作成などの他、重要環境設備に対する周辺整備の方針などについて話し合いを行い、役割分担を決め実行してまいりました。周辺整備には整備部門全員で当たり5Sについては見違えるほど改善できました。

システム導入のメリット

ISO14001の取得に取り組みをした当初は「紙,ゴミ,電気」の削減に主眼を置いていましたが、コンサルティングの方から単なる削減が目的ではなく、ISO14001は経営にプラスになるとのアドバイスを受けて「紙、ゴミ、電気」の削減ありきの考えを早い段階で見直しすることができました。事業活動のなかで売上(仕事量)増減に対しての廃棄物の量、エネルギー使用量は比例するのが普通でありますが、仕事の効率を上げ、無駄を少なくすることで必然的に廃棄物量・エネルギー使用量が削減でき、それが環境に対する負荷軽減につながって行くことになります。売上に対する電気の使用量を取得活動の前後で比較すると1年間で10%以上削減できました。これは省エネ活動の効果があったものと思っています。また、PDCAサイクル活動を実践していくことで、導入目的である経営体力の強化が図れるものと確信しております。

活動と取り組み

今回は本社と青森営業所がISOを取得しましたが、マラソンランナーに例えると42kmを走れる体力が付いただけで、全拠点が取得して初めてスタートラインに立てるものと考えております。2008年10月から残りの4拠点については取得に向けた取り組みをしており、2009年1月から事務局の体制を4名体制に強化して9月の拡大審査を受ける予定でいます。本社・青森営業所で蓄積した経験を生かし、拠点からの意見等を加えながら、更なるEMSの改善を図ることにしています。